シガー吸いのバラッド

シガーに関して、たまに日々の出来事に対して自分の感情で言いたい放題の個人備忘録

葉巻の温度と湿度

 葉巻の保管の温度と湿度でいろいろな意見(あえて意見と)がある。
私は下記の意見が合っていると思う。
華氏や摂氏をまぜて書いている方もいるけど、日本なんだから摂氏で書くことにする。

 まずは昔習った飽和水蒸気量。
飽和水蒸気量は、「その空気1m3中にふくまれている水蒸気の質量」であり、気温によって限度がある。そのときの水蒸気の量を「飽和水蒸気量」という。
気温が高いほど、空気は水蒸気をたくさん含むことができ、気温が高いほど飽和水蒸気量は大きくなる。

細かな数値はおいておいて、気温20度の飽和水蒸気量が17.3/m3(湿度100%)なので、湿度70%だと空気中の水蒸気量は12.11/m3。
これをもとに前後の気温で「20度のときと同じ湿度の水蒸気量(12.11/m3)」にするには、
・気温18度の飽和水蒸気量が15.4/m3なので、12.11/m3÷15.4/m3で湿度は78.6%
・気温19度の飽和水蒸気量が16.3/m3なので、12.11/m3÷16.3/m3で湿度は74.3%
・気温21度の飽和水蒸気量が18.4/m3なので、12.11/m3÷18.4/m3で湿度は65.8%
私はワインセラーの庫内をほぼ18度~19度にしているので、
セラー内のヒュミドール内の温度もほぼ同じで湿度は74.3%~78.6%の範囲になっている。

 でも保管の環境次第では、20度70%の状態を最初に作っておけばあまり気にする必要はない。同じ条件下であれば気温が1度下がると湿度は約4%上がるからだ。
温湿度計をながめていれば、そうなるし、上述のように理論上はそうなるからだ。
空気中の水蒸気量が一定なら、気温が1度下がると上述のように約4%上がるわけだ。
なので、私のセラー内のヒュミドールの温湿度計は18度~19度で74%~77%でおちついている。ただし、セラー内に直接葉巻を保管するとダメだ。コンプレッサーが稼働すると、極端に湿度が落ちるため、ヒュミディティビーズをセラー内に直接置いたとしても湿度は安定しない。
コンプレッサーが稼働し、庫内温度がセラーの設定温度を超えるまでの間に徐々に湿度は戻ってはいくが。

気温19度でも20度でも21度でも湿度70%なんて意見の方もおられるが、
どう考えても「それは?」って思う。